ガイド
自社や自分の Wikipedia 記事が書き換えられたら
やってはいけないことと正しい手順
会社や製品、自分自身の Wikipedia の記事が書き換えられていた——。あわてて直したくなりますが、Wikipedia には独自の決まりがあり、やり方を間違えるとかえって目立ったり、編集を止められたりします。ここでは、日本語版 Wikipedia の方針にそった落ち着いた対処の手順をまとめます。
2026年10月時点の内容です。Wikipedia の方針は変わることがあります。法律の判断が要るときは、弁護士にご相談ください。
1. まず、何が変わったかを確かめる
- 記事の「履歴」で、いつ・どこが書き換えられたかを見ます(差分で前後を比べられます)。
- 書き加えられた内容に出典(ニュース記事・公式発表など)が付いているかを見ます。出典のある記述は、気に入らなくても「誤り」とは限りません。
- すでにほかの人が差し戻して(元に戻して)いることも多くあります。
EditSentry の記事を調べるでは、直近30日の編集と閲覧、確かめたほうがよい出来事(書き換えの応酬・保護・大きな編集)を1枚で見られます(登録不要)。
2. やってはいけないこと
- 自分で何度も消したり書き直したりする。同じページで24時間に3回を超えて差し戻すことはスリー・リバート・ルールで禁じられています(3回までなら良いという意味ではありません)。編集合戦になると、ページの保護や投稿ブロックにつながります。
- 身元を隠して複数のアカウントで編集する。多重アカウントとして投稿ブロックの対象です。
- 仕事として(報酬を受けて)編集し、それを明かさない。有償の寄稿の開示は方針で、雇用主・顧客などの開示が求められています(ウィキメディア財団の利用規約にもとづく)。社員が業務として編集する場合も当てはまります。
- 強く削除を求めて騒ぎにする。消そうとしたことがかえって注目を集めること(ストライサンド効果)があります。
3. 正しい手順
誤りを直してほしいとき
- 記事の「ノート」(議論のページ)に、出典を付けて修正の提案を書きます。会社の人・本人であることは明かしてください。当事者向けのガイドラインは 自分自身の記事 です。基本的な事実の誤り(例: 設立年)や明らかな荒らしは、当事者が直してもよいとされています。
- 参考: 利益相反行為(草案。当事者は記事を直接編集せず、ノートで提案することが望ましいとしています)。
- 問い合わせの窓口は 連絡先/記事の問題 にまとまっています。
荒らし(明らかないたずら・中傷の書き込み)
- 荒らしは方針で禁じられています。報告は 管理者伝言板/投稿ブロック、続いているものは 進行中の荒らし行為 で扱われます。
- 荒らしが続くときは 保護依頼 で記事の保護を頼めます(自動承認された利用者だけが依頼でき、「これから荒らされそう」という予防の依頼は受け付けられません)。
名誉毀損・個人情報など、権利の侵害
- 入口は 権利侵害の解消を希望される方へ です。
- 通常は 削除依頼 で審議され(およそ1週間)、認められると過去の版も見えなくなります(削除の方針)。必ず削除されるとは限りません。
- 個人情報など重いものは オーバーサイト依頼 を使います。Wikipedia の上には書かず、専用の窓口から依頼します。
- 手続きに慣れていない人向けに 削除依頼代行申請窓口 があります(申請の内容は公開されるので、問題の記述そのものは書かないでください)。
- 書いた人の特定など法的な手続きは、弁護士にご相談ください。
4. これからのために、見張っておく
書き換えは、ニュースや話題になったときに集中します。気づくのが遅れるほど対処が難しくなります。
- Wikipedia の「ウォッチリスト」(アカウントが必要)で、編集があったことを知ることができます。
- EditSentry は、ウォッチした記事に書き換えの応酬・保護・大きな加筆・閲覧の急増が起きたときにお知らせします(すぐ届くメールは有料プラン。14日間無料で試せます)。編集した人の名前は表示しません。
EditSentry は Wikipedia の記事を編集・削除する代行はしません(中立を保つため)。Wikipedia は Wikimedia Foundation の登録商標で、本サービスは同財団とは関係ありません。